TextBoxで行数を表示してみる（サブクラス）　VB2005

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TextBoxで行数を表示してみる（サブクラス）　VB2005


テキストボックスの行番号
　

前回はRichTextBoxで行ってみた、行番号を表示するプログラムを
今回はTextBoxで行ってみる。

ポイントは、テキストボックスにはスクロールイベントが無いので
ウィンドウズのメッセージを取得する必要がある事。
そのために、テキストボックスを継承したクラスを作り（昔はサブクラスと言った。今でも言うのかな？）
そのクラスをフォームに配置する必要がある。（本当は配置ではなく置き換えるだけ）
以下に紹介した他にも方法があり、MSのサイトに掲載されていました。
Visual Basic .NET または Visual Basic 2005 を使用して Windows フォームでウィンドウをサブクラス化する方法

※この方法で実装した行番号の表示ですが、マウスでドラッグしてスクロールしている最中は１・２行ズレてしまう欠点がある。
離せば大丈夫なのですが・・・・・

　
テキストボックスを継承したクラスを作成

Public　Class　SCTextBox
　　　　'テキストボックスを継承する
 　　　　Inherits　TextBox

　　　　'メッセージの定数
 　　　　Private　Const　WM_VSCROLL　As　Integer　=　&H115

　　　　'イベントを作成
 　　　　Public　Event　TextBoxScroll(ByVal　sender　As　Object,　ByVal　e　As　EventArgs)

　　　　'ウィンドウズメッセージをキャッチするためにWndProcオーバーライドする
 　　　　Protected　Overrides　Sub　WndProc(ByRef　m　As　System.Windows.Forms.Message)

　　　　　　　　Select　Case　m.Msg

　　　　　　　　　　　　Case　WM_VSCROLL
'イベントを起こす
　　　　　　　　　　　　　　　　RaiseEvent　TextBoxScroll(Me,　New　EventArgs)
　　　　　　　　End　Select

　　　　　　　　MyBase.WndProc(m)

　　　　End　Sub
End　Class


フォームに作ったSCTextBoxクラスを配置する

フォームにテキストボックスを継承したクラスを配置する手順ですが、
まず、通常のテキストボックスをフォームに貼り付けて、
そのあと、「ソリューションエクスプローラ（ファイルが並んで表示されている窓）」でファイルを全て表示するモードに切り替えて、
Form.Designer.vb
を表示させ、開きます。
で、下の赤字で書いている二箇所を、作成した「SCTextBox」に書き換えます。
やっていることは、通常のテキストボックスを自作のテキストボックスに置き換えているという作業。


＜Global.Microsoft.VisualBasic.CompilerServices.DesignerGenerated()＞　_
Partial　Class　Form2
　　　　Inherits　System.Windows.Forms.Form

　　　　'フォームがコンポーネントの一覧をクリーンアップするために　dispose　をオーバーライドします。
 　　　　＜System.Diagnostics.DebuggerNonUserCode()＞　_
　　　　Protected　Overrides　Sub　Dispose(ByVal　disposing　As　Boolean)
　　　　　　　　Try
　　　　　　　　　　　　If　disposing　AndAlso　components　IsNot　Nothing　Then
　　　　　　　　　　　　　　　　components.Dispose()
　　　　　　　　　　　　End　If
　　　　　　　　Finally
　　　　　　　　　　　　MyBase.Dispose(disposing)
　　　　　　　　End　Try
　　　　End　Sub

　　　　'Windows　フォーム　デザイナで必要です。
 　　　　Private　components　As　System.ComponentModel.IContainer

　　　　'メモ:　以下のプロシージャは　Windows　フォーム　デザイナで必要です。
 　　　　'Windows　フォーム　デザイナを使用して変更できます。　　
 　　　　'コード　エディタを使って変更しないでください。
 　　　　＜System.Diagnostics.DebuggerStepThrough()＞　_
　　　　Private　Sub　InitializeComponent()
　　　　　　　　Me.TextBox1　=　New　MyEdit2.SCTextBox　のように書き換える
 　　　　　　　　Me.ScTextBox1　=　New　MyEdit2.SCTextBox
　　　　　　　　Me.SuspendLayout()
　　　　　　　　'
 　　　　　　　　'TextBox1
 　　　　　　　　'
 　　　　　　　　Me.TextBox1.Anchor　=　System.Windows.Forms.AnchorStyles.None
　　　　　　　　Me.TextBox1.Location　=　New　System.Drawing.Point(68,　3)
　　　　　　　　Me.TextBox1.Multiline　=　True
　　　　　　　　Me.TextBox1.Name　=　"TextBox1"
　　　　　　　　Me.TextBox1.ScrollBars　=　System.Windows.Forms.ScrollBars.Both
　　　　　　　　Me.TextBox1.Size　=　New　System.Drawing.Size(441,　248)
　　　　　　　　Me.TextBox1.TabIndex　=　0
　　　　　　　　'
 　　　　　　　　'ScTextBox1
 　　　　　　　　'
 　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Anchor　=　System.Windows.Forms.AnchorStyles.None
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Location　=　New　System.Drawing.Point(3,　3)
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Multiline　=　True
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Name　=　"ScTextBox1"
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Size　=　New　System.Drawing.Size(59,　248)
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.TabIndex　=　1
　　　　　　　　'
 　　　　　　　　'Form2
 　　　　　　　　'
 　　　　　　　　Me.AutoScaleDimensions　=　New　System.Drawing.SizeF(6.0!,　12.0!)
　　　　　　　　Me.AutoScaleMode　=　System.Windows.Forms.AutoScaleMode.Font
　　　　　　　　Me.ClientSize　=　New　System.Drawing.Size(521,　263)
　　　　　　　　Me.Controls.Add(Me.ScTextBox1)
　　　　　　　　Me.Controls.Add(Me.TextBox1)
　　　　　　　　Me.Name　=　"Form2"
　　　　　　　　Me.Text　=　"Form2"
　　　　　　　　Me.ResumeLayout(False)
　　　　　　　　Me.PerformLayout()

　　　　End　Sub
　　　　'Friend　WithEvents　TextBox1　As　System.Windows.Forms.TextBox
 　　　　Friend　WithEvents　TextBox1　As　SCTextBox　'のように書き換える
 　　　　Friend　WithEvents　ScTextBox1　As　MyEdit2.SCTextBox
End　Class


残るはフォームにプログラムを書く

Public　Class　Form2

　　　　Private　Declare　Function　SendMessage　Lib　"user32.dll"　Alias　"SendMessageA"　(ByVal　hWnd　As　Integer,　ByVal　MSG　As　Integer,　ByVal　wParam　As　Integer,　ByVal　lParam　As　Integer)　As　Integer

　　　　Private　Const　EM_GETFIRSTVISIBLELINE　As　Short　=　&HCES

　　　　Private　Sub　TextBox1_TextBoxScroll(ByVal　sender　As　Object,　ByVal　e　As　System.EventArgs)　Handles　TextBox1.TextBoxScroll
　　　　　　　　'クラスで作成したイベント
 　　　　　　　　'　Debug.Print("sssss")
 　　　　　　　　SetLineNo()
　　　　End　Sub

　　　　Private　Sub　TextBox1_TextChanged(ByVal　sender　As　System.Object,　ByVal　e　As　System.EventArgs)　Handles　TextBox1.TextChanged
　　　　　　　　SetLineNo()
　　　　End　Sub

　　　　Private　Sub　Form2_Load(ByVal　sender　As　System.Object,　ByVal　e　As　System.EventArgs)　Handles　MyBase.Load
　　　　　　　　SetLineNo()
　　　　End　Sub

　　　　Private　Sub　SetLineNo()
　　　　　　　　'行番号をふる
 　　　　　　　　Dim　row　As　Integer
　　　　　　　　'先頭の行数を取得する
 　　　　　　　　row　=　SendMessage(TextBox1.Handle,　EM_GETFIRSTVISIBLELINE,　0,　0)　+　1

　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Text　=　row.ToString

　　　　　　　　Dim　i　As　Integer
　　　　　　　　Dim　lines　As　String　=　""
　　　　　　　　Do　Until　i　=　60　'一度に表示できる行数が60ぐらいとして設定　モニタによるので　120でも可
　　　　　　　　　　　　If　lines　=　""　Then
　　　　　　　　　　　　　　　　lines　=　GetFormat(i　+　row)
　　　　　　　　　　　　Else
　　　　　　　　　　　　　　　　lines　=　lines　&　vbCrLf　&　GetFormat(i　+　row)
　　　　　　　　　　　　End　If

　　　　　　　　　　　　i　=　i　+　1
　　　　　　　　Loop
　　　　　　　　Me.ScTextBox1.Text　=　lines
　　　　End　Sub

　　　　Private　Function　GetFormat(ByVal　row　As　Integer)　As　String
　　　　　　　　'文字を5桁右寄せにする
 　　　　　　　　Dim　i　As　Integer
　　　　　　　　i　=　Len(row.ToString)
　　　　　　　　Select　Case　i
　　　　　　　　　　　　Case　1
　　　　　　　　　　　　　　　　Return　"　　　　"　&　row.ToString
　　　　　　　　　　　　Case　2
　　　　　　　　　　　　　　　　Return　"　　　"　&　row.ToString
　　　　　　　　　　　　Case　3
　　　　　　　　　　　　　　　　Return　"　　"　&　row.ToString
　　　　　　　　　　　　Case　Else
　　　　　　　　　　　　　　　　Return　"　"　&　row.ToString
　　　　　　　　End　Select
　　　　End　Function
End　Class



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